インフラエンジニアを少し経験したから思うことをつらつら書いています。IT業界のことが分からない人にも理解して頂けるよう、かなり、砕いて説明しています。最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
突然ですが、インフラエンジニアをご存じですか?
インフラエンジニアは、名前の通り、インフラに特化したエンジニアのことです!
プロフィール
Name:viaduct_k
エンジニア20年以上経験。
現在は、イラストや動画制作を行っています。
IT関連のイラストを多く制作しています。ブログ内のイラストも自前のイラストです。
そもそもインフラって何?
(c)viaduct_k – イラスト素材 PIXTA –
生活のインフラ、社会のインフラなどなど、私たちを支えるものという意味で使われることが多くなりました。
インフラエンジニアのインフラも、支える部分を指しています。基盤をイメージすると分かりやすいです。
例えば、会社内で、今はインターネットやネットワークなしでお仕事できないと思います。そのためには、有線のネットワークだったり、無線LANだったり、ネットワークの基盤が必要です。
システムが稼働するにはシステムを動かす基盤であるサーバがないとシステムが動きません。また、システムを社外に提供する場合、外部へのインターネットが必要なため、外部へのネットワークの基盤の構築が必要になります。
そういった基盤の構築がインフラエンジニアです。
今はネットが繋がらないと何もできない(汗)
インターネットを一切使わないで、商売をするなんて不可能なほど、今の時代、小さな商店でもインターネットを繋いで何かしら商売をしています。
書類を手書きで書く人はとても少ないですね。パソコンを使って資料を作ります。作った資料もプリントアウトして、上司や先輩などに見て貰う人もいますが、、、紙の節約から、メールなどを使って作った資料を送り確認してもらうのが、ほとんどかなと思います。
そもそも、プリントアウトするなら、パソコンとプリンターがネットワークでつながっていないとできないですね。
企業に絶対に必須なインフラエンジニア
プログラム開発しない会社であれば、システムエンジニアは不要ですが、インターネットを利用している会社であれば、インフラエンジニアがいないと、社内でインターネットが利用できません。インフラエンジニアは企業にいないと、今は困る存在になりました。
企業によっては、総務や社内SEなどが、インフラエンジニアの役割を担っている場合も多いです。システム開発のサーバであれば、開発するエンジニアがサーバ自体は立てるということはあります。
自分はインフラエンジニアですと名乗っていないだけで、実際は、どの企業にも今はインフラを担当するエンジニアが存在しているということです。
せっかく覚えたプログラミングが生かせない(涙)
昨今、人材不足を補うため、企業は色々な手を打っています。
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こういった施策がうまく回っている企業だと、システムエンジニアも、もっと上流工程のコンサルティングだったり、プロジェクトを取りまとめるプロジェクトマネージャーの育成に力を入れる企業が少なくありません。
せっかく、流行りのPythonを習得して就職したのに、やる予定だったプログラミングをロボットに取られてしまうため、必死で抵抗するなんてことも(汗)
社内のインフラは外部には知られたくない
さて、インフラはどうでしょうか?
プログラミングのように、外注で全部お任せしたり自動化することができるでしょうか?
ネットワーク環境構築の場合、もちろん、ネットワーク環境構築専門の企業がありますので、全部自前でやるのではなく、そういった会社に依頼するのが多いです。
しかし!!
例えば、ネットワーク環境構築を例にすると、社長室など偉い人の部屋に、外部人に全を任せて作業をお願いするかというと、リスクがとても高いため、全部任せるのは危険です。
ファイルサーバなど、大事な資料や情報の入ったサーバも同様です。
こういった死守する部分があるからこそ、何でもかんでも外部に丸投げできることは難しいのが、インフラエンジニアです。
まだまだ多い単純なサイバー攻撃
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サイバー攻撃もどんどん巧妙化しています。システムもそういったサイバー攻撃をつかれないようなシステム構築を行っています。すべて巧妙なサイバー攻撃だらけかというとそうではなく、サイバー攻撃の本当に初歩的な、上記のようなDos攻撃といった、単純にサーバに負荷をかける攻撃はまだまだ多く、こういった、サイバー攻撃に備えて、インフラエンジニアはとても重要です。
土日や夜間作業
インフラ系エンジニアで一番心しておかないといけないのは、土日や夜間作業が発生することが大いにあるということです。
結構お構いなしに、平日の日中ネットワーク止めて作業なんて企業もあるみたいですが、止まっている間、全社員の仕事がストップしてしまったら、会社としてのその時間稼働できなかった損失が大きいので、土日や夜間にインフラの更新作業なんていうことがよくあります。
インフラのようなシステムは世の中にいっぱいありますので、エンジニアだったら、土日夜間の切替はなかなか避けられないのが現状です・・・。
大変な一面も抱えているからこそ企業は重宝する存在
全社員が日々仕事ができるのは、インフラエンジニアが環境整備してくれているおかげです。さらに、みんなが休んでいる中、土日夜間に作業してくれて、会社の貢献度が高く、企業にとってはとても大事な存在です。
もし辞められてしまうと、また、インフラエンジニアを探さないといけません。人材不足が叫ばれる中、さらにインフラエンジニアになってくれる人となると、企業もさらに採用のハードルが上がります。そのため、今いる人材を大事にしていく必要があるのです。
どうやって勉強する?
Pythonを習得したいと思ったら、本屋に行けば、山ほど参考書が売っていますし、スマホのアプリやオンライン授業などもあります。なんなら、YouTubeなどで、プログラマーの人がプログラミングの仕方を教えている動画が山ほど出てきますので、無料でやる気があれば勉強も可能だと思います。
しかし、インフラはどうでしょうか?
おうちのwi-fi設定なんてYouTube動画は見かけますが、L3SWやL2SWの設定なんていうマニアック動画はかなり少ないです。おまけに機器のメーカーによって色々違うこともあります。本屋に行っても、おうちのwi-fi設定くらいしか売っていないのがほとんどです。
サーバもAWS、Linux、Windowsなど、多岐に渡ります。企業によって使っているサーバは色々で、どれを勉強しても外れはないですが、教材選びが大変ですね。
情報処理試験
情報処理試験で、基本情報技術者や応用情報技術者などでは、ネットワークやサーバの基本的なことを学ぶことができます。
また、ネットワークに特化するなら、ネットワークスペシャリストという試験もありますので、基本的なことは、こちらで学んで損はないです。また、情報処理試験で合格しているというのは、転職などで採用担当者に大きくアピールできます。
しかし基本的な部分だけなので、情報処理試験だけでは、機器の設定作業などを触るには厳しいです。
インフラ関係は社内でも知っている人が少ない
ほとんどのインフラエンジニアの方は、先輩社員の方に教わるのがほとんどです。そして、その先輩のインフラエンジニアの方も、同じように知識を得る環境がプログラミングに比べて少ないので、経験などを頼りにやっている方が多いです。
未経験でインフラエンジニアできるもんなのか?!
タイトルの本題について考えてみました。
インフラエンジニアは、会社としてはとても大事な存在でありながら、学習手段が少ないです。そしてすでに活躍している先輩方も、同じ状況を乗り越えてこられました。
そのため、プログラミングなどのエンジニアに比べたら、手軽に知識を得ることが難しく、参入する門は広いと思います。
また情報技術者試験の中に、インフラに関する問題が多く出題されているので、基本情報技術者試験などに合格していれば、基本知識はあると捉える採用側もいるようで、自分はまさしく、知識あると認識され、採用されました(汗)
プログラミングをやりたい人や、システム開発、設計したい人はたくさんいます。しかし、インフラエンジニアやりたいと思う人はまだまだ少なく、まずはこの気持ちが大事です。
やっぱり後はやる気!
結局、「やりたい」と思う気持ちに勝るものはないです。
なんだよ!結局、気持ちかよってなってしまうかもしれませんが(汗)
インフラエンジニアの勝手なイメージで、プライベートでもサーバ立てたりしているのかなって思うかもしれないですが、実際は全くそうではないです。どちらかというと、プログラミングが好きな人は、プライベートでも、サーバ立てて、開発環境なんかを作ることが多く、インフラに携わるエンジニアさんは、プライベートまでサーバ触りたくないなんて人多いです。
そのため、趣味レベルからインフラに興味がなくても、インフラエンジニアは目指せます。
インフラエンジニアになるメリット
気持ちがあれば、インフラエンジニアになれるチャンスは大いにあることをお伝えしましたが、インフラエンジニアになるメリットを自分なりに考えてみました。
インフラエンジニアになるデメリット
こちらは、初めにお伝えした通りです。土日祝日、夜間など、みんなが休んでいる時に切替作業や設置作業することが多いです。
今は、テレワークの普及が進んでいるので、夜中、家でリモートで作業なんかは多いかもしれないですね。
金融やゲームなど、日中利用者がいるタイミングではアップデートや切替やることはできないシステムは数多くあり、IT業界に足を踏み入れるなら、土日祝日や夜間作業は避けられないと思います。そのため、インフラエンジニアだけのデメリットではないです。残業時間も、他のエンジニアと変わらないと思います。
インフラ系エンジニアで採用されていなのに気付いたら・・・
このブログにたどり着いていただいた方で、こんな方はいないでしょうか?
社内SEで転職はずなのに・・・なぜか、インフラエンジニアみたいな仕事任されている
総務部に配属されたのに・・・なぜか、インフラエンジニアみたいな仕事任されている
自分は、どちらかというとこんな感じでした。多少、インフラのお仕事があると聞いてはいましたが、がっつりインフラエンジニアのお仕事やっていると、しばらくしてから気付きました(汗)
残業が少ない職種を探すと、転職エージェントから、社内SEをプッシュされること多くないですか?自分は、プッシュされるがままに、社内SEを選びました(汗)
上司に勉強したいと相談!
インフラ系エンジニアの知識は会社にとっては、とても重要です。おまけに教えられる人がろくにいない企業であれば、教えてあげることもできないので、スクールなどに頼る以外方法ないです。
会社のかなめのようなものを担うインフラ系エンジニアなので、万が一、知識不足が原因で、丸1日社内のネットワークが止まったなんてことになったら、会社として大損害です。
会社によってはこういった学習をしたい場合、補助金等が出る場合も少なくないので、そういった制度を活用するのも一つの方法です。
インフラエンジニアに特化した教材を探しましょう!
本屋に並んでいる参考書では足らないことも多く、また、本屋に行ってもどの本を手にすれば良いか迷うと思います。
そのため、少しでもインフラエンジニアの知識を習得したいのであれば、それ専門の教材一式が揃っているものを選ぶのが手っ取り早いです。
また、本は重いですし、今の時代、スマホなどで、通勤時間など、時間の隙間に勉強するのが一番効率的ではないかと思い、オンラインスクールが一番楽に教材を入手できると思います。
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インフラエンジニアに興味を持ったらまずは!
もし、インフラエンジニアに興味を持って頂けたなら、まずは、導入部分や基本の部分に触れてみてはいかがでしょうか?IT業界で働くなら、持っていて損することは絶対ない、情報処理試験を合格目指いして勉強して、ついでにインフラの知識を習得し、もっと深い知識を得たいと思ったら次に進むのもおススメです。
IT業界にすでに足を入れている方なら、上記の試験勉強は一度はやったことあると思います。
IT業界とは無縁の世界から、飛び込むのであれば、国家資格でもある情報技術者試験をやってみましょう。お試しにITパスポートをやってみて、そこまで覚える内容に、苦痛を感じなければ、基本情報技術者試験まではかじってみても良いと思います。
情報技術者試験のおすすめの参考書をピックアップしてみました。(受験する時の最新版がおすすめです)
令和02-03年 ITパスポート 試験によくでる問題集 [ 岩代正晴、新妻拓巳 ] 令和04-05年 基本情報技術者 試験によくでる問題集【午前】 [ イエローテールコンピュータ ] 令和04-05年 基本情報技術者 試験によくでる問題集【午後】 [ 角谷 一成 ] 令和04年【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 [ 加藤 昭 ] 【改訂4版】要点・用語早わかり 応用情報技術者 ポケット攻略本 [ 大滝みや子 ] 【改訂新版】 要点早わかり ネットワークスペシャリスト ポケット攻略本 [ 岡嶋 裕史 ] 情報セキュリティマネジメント試験対策書第4版 情報処理技術者試験対策書 [ アイテックIT人材教育研究部 ]情報技術者試験の勉強はやったことある方なら、インフラに特化した勉強をするのがおススメです。
結局、情報技術者試験は、基本の用語や概念が多く、試験勉強しただけでは、なかなか実務に結びつきません。
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まとめ
たくさんのインフラエンジニアのことを書いたブログがある中、このブログを最後まで読んで頂いてありがとうございます。もし、このブログを通して、インフラエンジニアに興味を持って頂けると嬉しいです。
今は、小学生からプログラミングをやるような時代になり、プログラミングは英語や算数などを勉強するのと同じくらいの存在になってきました。また、AIの進化により、単純なプログラミングであれば、AIがプログラムを組んでしまう時代になりました。
しかし、プログラムの門は広がる一方で、ITの基盤であるインフラの教育などは全く追い付いていないのが現状です。
IT業界は、プログラマーでも人材不足の時代ですが、インフラエンジニアはさらに、人材不足であるため、興味があれば、チャレンジして損はない分野だと思います。
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